3月3日、10日ぶりに糖蜜トラップをすることにしました。
午後5時15分糖蜜を仕掛けに出発。
場所は前回のときと同じ森にしました。
雪上を歩いているとなんとエゾモモンガの滑空が見られました。
時間はまだ明るい5時31分。
その場に立ち止り観察。
どこへ行くのかなと思いきや、50メートルくらいの狭い範囲を行ったり来たりしていて不思議でした。
ビーと機械音いや虫の音のような鳴き声も何度か聞こえました。
今は発情期なのでオスが一緒にいるメスを守ろうとしているのかな?
エゾモモンガの方から10メートルくらいの距離まで近づいてきたのでビックリしました。
きっと近くに巣があるのでしょうか?
だとすると心当たりがあります。
10回ほど滑空する姿を見ることができました。
しかしこれ以上は平和主義のエゾモモンガには悪いと思い引き返しました。
引き返すときに横眼(周辺視)にも滑空が目に入りました。
明るい時のモモンガの滑空は、その体色のためもあり遠目にも観察しやすく非常に目立つということを実感。
運のいいことこの上なし。
6時過ぎ出発。
気温はマイナス1度、風はあるがそこまでではない。
ちなみに明日は雪の予報。
糖蜜は8か所に仕掛けた。
道中、外灯にフユシャクのような蛾がヒラヒラ飛んでいるのが見えた。
この時期にもう出ているのだろうか?
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現場に到着、すぐにホシオビキリガ。
前回と同じでゴマダラ型が最も多い。
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テンスジキリガ
前回の目標のキリガだった蛾で、ようやく出てきてくれました。
ホシオビキリガに続く早春のキリガだと思っていたので前回のエゾミツボシが意外でした。
早めに出てくるキリガは他にもいろいろいそうです。
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ホシオビしか見られません。
8か所見て回り結局2種しか得られなかった。
そして2週目にはほとんどのキリガがいなくなっていました。
今日は6時半までが活動時間なのかもしれません。
トラップを回収しながら撤退。
するとアサダかな?樹皮にコキノコムシの仲間を見つけた。
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ゆっくりと動いています。
とりあえず調べるため採集。
するともう一頭別のアサダ?の木で同じコキノコムシを見つけました。
トラップを仕掛けた木で2個体。
偶然すぎます。
トラップに来ているという気配はありません。
この時期に活動している種類ということだと思います。
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フタオビコキノコムシ
以前5月くらいにキノコで採集したことがあります。
しかしすごい種ですね。
トラップの回収は進み、これで最後。
行ってみると大きなキリガが来ていました。
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時間は6時51分。
他のキリガが見られない時間にいきなり現れた大型キリガ。
しかもまだ吸っています。
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翅に傷?いや翅の畳み方がいつもと違うだけでした。
現場ではキバラモクメキリガだと信じて疑わなかったが、自宅で調べると別種のようでした。
調べてみるとアヤモクメキリガというキリガでした。
嬉しい初見種です。
褐色で木目状の翅、環・腎状紋の2重の縁取り、外縁付近の2本の黒条などで同定。
キバラモクメキリガとは亜外縁線外側などの特徴も違います。
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上から
前胸の毛が紺色です。
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顔
色々な植物に付き、木本よりも草本よりのキリガだという。
・この日見られた昆虫
ホシオビキリガ×9
テンスジキリガ×1
アヤモクメキリガ×1
フタオビコキノコムシ×2
回を重ねるごとに種数個体数とも増えています。
でもまだまだ少ないですね。
アヤモクメキリガはまた見てみたいキリガです!
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